2014年8月14日は、Renfe の高速列車 AVE を利用して、マドリードからコルドバ (Cordoba) に移動し、スペインの世界遺産「コルドバ歴史地区」(Historic Centre of Cordoba) を観光してきました。この日、訪問したところは以下のところです…… more 。スポンサーリンク コルドバ歴史地区 (Historic Centre of Cordoba) とは？　スペイン南西部、アンダルシア地方にあるコルドバ (Cordoba) は、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の文化が融合する商業都市です。　この地は、紀元前3世紀に共和制ローマの支配下に入った時点で、カルタゴによって築かれた植民都市が存在していました。ローマ支配下の時代には、交易地として発展しました。6世紀に入ると、西ゴート王国が統治することとなりましたが、交易拠点としての重要性は保ち続けました。　711年、北アフリカからやってきたイスラム勢力がイベリア半島を制圧し、コルドバがその首都に選ばれると、ヨーロッパ大陸におけるイスラム教の重要拠点となりました。10世紀頃には、人口が10万人にまで増加するなど大都市として繁栄し、600とも言われるモスクが立ち並んでいたそうです。　一方、コルドバは、キリスト教世界が目指すレコンキスタの対象都市となりました。そして、1212年にはムワッヒド朝が衰退し始めて分裂状態に陥ると、カスティリャ王国のフェルナンド3世によって、1236年に、コルドバは、キリスト教世界が奪還しました。　その際に、イスラム独特の馬蹄型アーチやモザイク装飾のミフラーブが残るメスキータがキリスト教の聖堂になるなど、この地は、キリスト教の文化が浸透していきました。このため、コルドバでは、イスラム教やキリスト教の両方の文化が色濃く残る建築物が多数残されています。　また、イスラム統治下の時代に、他宗教に対して寛大な措置がとられていたこともあり、ユダヤ教もコルドバで根付いていて、ユダヤ人街が形成された地区もあります。　以上のような歴史を持つコルドバは、他の都市には見られない独特の中世の面影が残っているわけですが、1984年に、コルドバ歴史地区 (Historic Centre of Cordoba) として世界遺産 (文化遺産) に登録されました。【参考文献】　世界遺産検定事務局『すべてがわかる世界遺産大事典＜下＞』（世界遺産アカデミー、2012年） スポンサーリンク この日の移動ルート スポンサーリンク ユダヤ人街 (La Judería)　一番の目玉ユダヤ教会のシナゴガ (Sinagoga) は、残念ながら closedでした。そのため、カサ・アンダルシ (Casa Andalusí) と花の小道 (Calleja de las Flores) を訪問してきました。　以下は、12世紀の邸宅が当時の雰囲気に再現されているカサ・アンダルシ (Casa Andalusí) です。　以下は、白壁にゼラニウムの花が飾られた「花の小道」(Calleja de las Flores) です。スポンサーリンク メスキータ (Mezquita)【関連記事】【イスラム教とキリスト教が共存するコルドバの聖マリア大聖堂】メスキータ (Mezquita) アルカサル (Alcázar)【関連記事】【花々で彩られた庭園が美しい城】コルドバのアルカサル (Alcázar) スポンサーリンク El Caballo Rojo (スペイン料理レストラン)コルドバを代表するレストランです。当初は、ディナーで利用しようと考えていたのですが、パエリヤはないということでしたので、急遽、遅めのランチで利用しました。「地球の歩き方」で紹介されていたアホ・ブランコ（ajo blanco）をオーダーしました。赤いトマトのガスパチョに対して、白いガスパチョと呼ばれているのが「アホ･ブランコ」で、ニンニクとアーモンドで作るアンダルシアの冷製スープです。ちなみに、この店のアホ･ブランコには、干しブドウとリンゴが入っていました。アホ･ブランコは、たしかにおいしかったです。一方、ティラミスはイマイチでした。店員の方は、とても洗練されていました。スポンサーリンク NH Amistad Hotel (宿泊したホテルです)ホテルの前でネコを発見しました。Best wishes to you !! close

【レコンキスタの前と後の建築物が共存するスペインの世界遺産】コルドバ歴史地区 (Historic Centre of Cordoba)