今回は世界遺産についての記事です。 記念すべき第一弾は、マチュピチュです！！！ 実は私ティン、行ったことがあるため、ここは大変思い出深い世界遺産となっております。 界遺産検定を受験した者からの視点で、マチュピチュをまとめていきます。 では、世界遺産の旅へ、レッツゴー！！ マチュピ…… more チュとは 写真は、私が行った時に撮ってもらったものです。写ってるのは私です。笑 マチュピチュは、15～16世紀に繁栄した南米最大の大帝国、インカの空中都市です。 現在のペルーにある世界遺産です。 その標高は、なんと約2400m。空中都市と呼ばれる所以ですね。 この遺跡名は、「老いた峰（Old Peak）」を意味するケチュア語「machu pikchu」を地名化したものの転写になります。 正確に切り出された石を積んで建造されたこの都市は、山や渓谷とジャングルに囲まれた雄大な景色の中に広がっています。 そのため、大航海時代にスペイン人によってインカ帝国が侵略された時も、欧米人に見つかることがありませんでした。 その後、２０世紀になってようやく、米国の学者ハイラム・ビンガムによって欧米社会にその存在が認知されるようになりました。 登録基準は？ 世界遺産の登録基準(ⅰ),(ⅲ),(ⅶ),(ⅸ)を満たしている遺産です。 (ⅰ)…人間の創造的才能を表す傑作である。 東西が断崖のマチュ・ピチュは太陽の動きを知るのに絶好の場所であったことや、インカ帝国では太陽を崇拝し、皇帝は太陽神の子として崇められ、暦を司っていたことから、インカ人が崇めていた太陽を観測するための建物群と推測されています。 実際に太陽の神殿は東側の壁が2つ作られていて、左の窓から日が差し込む時は冬至、右の窓から日が差し込む時は夏至と区別できるようになっています。 台座上の遺構もやはり太陽を観測するものであり、「インティワタナ（太陽をつなぐもの）」という意味の石の台の削りだされた柱は、1種の日時計だったと考えられています。 これは、マチュピチュの主神殿にある石ですが、ただの石ではないんです。 なんと！！！！ 石の先端は、真南を指しているんです！！ インカ帝国の技術力、恐るべし。。。 マチュピチュは計画的な都市建設が見られるほか、灌漑施設が整えられていました。 また、3mずつ上がる段々畑が40段あり、3,000段の階段でつながっていて、そこでは農業が行われていたようです。 少し見にくいですが、写真上部の段差になっているところが、段々畑です。 (ⅲ)…現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。 これはズバリ、この遺跡がインカ帝国がここにあった証拠のことですね。 今もまだ研究が進んでいる段階ではありますが、ここで文化的伝統が行われていた可能性も十分あります。 (ⅶ)…最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。 マチュピチュの遺跡の素晴らしさは、自然との調和にもあります。 この高地の断崖絶壁という自然環境が遺跡の良さを引き立てているのです。 (ⅸ)…陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。 実はマチュピチュは自然保護区でもあります。 多種多様な動植物が生息・生育しているんです。 哺乳類としては、クルペオギツネ、ピューマ、ビスカーチャ、アグーチ、ハナグマ、メガネグマ、オジロジカなどが生息しています。 鳥類は、アンデスイワドリ、アンデスコンドル、ヤマガモ、土地の固有種であるインカマユミソサザイをはじめ、420種以上が確認されています。 植物相は、ハンノキ、メキシコイトスギ、アカキナノキ、パカエ（アイスクリームビーン）、エリスリナ属のバスルとピソナイ、チャチャコモ（エスカロニア属）、ヤナイ、月桂樹などの木々や、ウンカ（フトモモ科）、ケニュア（ポリレピス属）、タスタ（エスカロニア属）の森林が生育しています。 実に多種多様ですね。 マチュピチュは複合遺産だった 前の記事（世界遺産の登録条件）で登録基準ⅰ〜ⅵは文化遺産、ⅶ〜ⅹは自然遺産であることをお話ししました。 つまり、この遺産は文化遺産と自然遺産のどちらの基準も満たす 複合遺産であることがわかりますね。 つまり、要約するとマチュピチュは そこにインカ帝国があったことを伝承する(ⅲ) 素晴らしい自然美を有し(ⅶ) 生物学的にも重要な(ⅸ) 素晴らしい建築の遺産(ⅰ) であるといえます。   まとめ いかがだったでしょうか。 世界遺産検定を受けた私ティン的視点で、マチュピチュをまとめてみました。 ただ、インカ帝国を含むアンデス文明は文字を持たなかったため、マチュ・ピチュの遺跡が何のために作られたのか、首都クスコとの関係・役割分担などの理由はまだ明確には分かっていません。 神殿は太陽神への宗教儀式の場だったのではないか、という推測で留まっているのが現状です。 これからの研究に、期待ですね！！！ にほんブログ村The post 【世界遺産】まるでラピュタ！？空中都市”マチュ・ピチュの歴史保護区”についてまとめてみた！ first appeared on 薬剤師ティンの勉強ブログ. close

【世界遺産】まるでラピュタ！？空中都市”マチュ・ピチュの歴史保護区”についてまとめてみた！