この記事ではインドの世界遺産「エローラーの石窟寺院群」の世界遺産情報と観光の見どころを紹介します。 エローラーの石窟寺院群 エローラーの石窟寺院群とは 基本事項 仏教窟について ヒンドゥー教窟…… more について ジャイナ教窟について インド三大石窟とは まとめ   エローラーの石窟寺院群とは 「エローラーの石窟寺院群」はインド中西部、ムンバイの北東約360kmのところに位置します。   ここには5～10世紀の間に築かれた仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の3つの宗教の石窟寺院が立ち並んでいます。 仏教窟は南端の第1～12窟が5～7世紀に築かれました。 ヒンドゥー教窟は仏教窟の北にあり、第13～29窟が7～10世紀に築かれました。 ジャイナ教窟は、最も北の第30～34窟が8～10世紀に築かれました。   3つの宗教が共存したこの石窟寺院群は、古代インドの寛容の精神を表しています。 基本事項 登録名：エローラーの石窟寺院群（Ellora Caves） 登録国：インド 登録年：1983年 登録基準：(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅵ) 登録区分：文化遺産   次に、それぞれの宗教の石窟について、紹介します。 まずは仏教窟からです。   仏教窟について 仏教窟はエローラーの石窟寺院群の中でも最も古い時代に築かれ、第1～12窟の計12窟が5～7世紀に築かれました。 第10窟 引用元：wikipedia 特に、祈りを捧げるチャイティヤ窟である第10窟にはストゥーパの前に仏倚座像（ぶついざぞう）を配した巨大な仏龕（ぶつがん）があります。   ストゥーパ・・・サンスクリット語で仏塔を意味し、仏舎利を安置した仏教建築のこと。 仏倚座像・・・台座や椅子に座って、両足を垂下させた像のこと。 仏龕・・・仏像や位牌などを安置しておく厨子のこと。   ヒンドゥー教窟について ヒンドゥー教窟は第13～29窟の計17窟が7～10世紀に築かれました。 第16窟 引用元：wikipedia 特に、第16窟のカイラーサ寺院（Kailasa Temple）はエローラーの石窟寺院群の中で最大規模を誇ります。 この寺院はひとつの岩からできた「石彫寺院」です。   最初一つの岩からできたという文を見て、？マークが浮かんでいました。 昔は計算技術などはなく、人の頭の中だけで全て考えて、このような石窟を作り上げるのって・・・可能なのか？と思ってしまいました。 実際に完成されているので、ただただ感心するしかありません。   また、この寺院にある巨大な彫刻はラーシュトラクータ朝の君主クリシュナ1世の命により、カイラス山をイメージして掘られたものと考えられています。   ジャイナ教窟について ジャイナ教窟は第30～34窟の計5窟が8～10世紀に築かれました。 ジャイナ教徒はカイラーサ寺院に刺激され、石彫寺院を盛んに築こうとしたが、未完成のままのものが多く残っています。 第32窟 この花さんによる写真ACからの写真 第32窟はチョーター・カイラーサナータと言われ、石窟の正面の中庭に神殿があります。   未完成のものが多いですが、それでも立派な石窟ばかりです。   インド三大石窟とは インド三大石窟とはエローラーの石窟寺院群、アジャンターの石窟寺院群、エレファンタ石窟寺院群のことを指します。 エローラーの石窟寺院と同じく、インド三大石窟のひとつであるアジャンターの石窟寺院は8世紀以降に廃墟となり、約1,000年発見されなかったが、エローラーは忘れられることなく、多くの巡礼者が毎日訪れています。   アジャンターの石窟寺院群、エレファンタ石窟寺院群もそれぞれ世界遺産に登録されています。 いずれそれぞれに焦点を絞って、紹介したいと思います。     まとめ 丘を上から掘って、このような寺院を築くって、すごい技術ですね。 それを大昔にやっているという・・・ 人間の技術力すごいですね・・・   また、3つの宗教が混在しているのが面白いです。 難しいことはあまり分からないですが、それぞれの宗教において特色はあるので、その違いに面白さを見出せますね。   ぜひ訪れて、その技術力に圧倒されたいです。 ではでは close

【世界遺産】3つの宗教が共存する「エローラーの石窟寺院群」の観光の見どころ - 気ままな雑多日記