今回はアルゼンチンの世界遺産「ピントゥラス川のクエバ・デ・ラス・マノス」の世界遺産情報と観光の見どころについて紹介します。 アルゼンチンは現在、世界で26番目に世界遺産が多い国で、計11個の遺産が登録されています。 世界各国の世界遺産保有数については以下の記事で紹介しています。 …… more study-25.hatenablog.com クエバ・デ・ラス・マノス周辺の景観 photo by Diego Tirira ピントゥラス川のクエバ・デ・ラス・マノスとは 基本事項 洞窟内の様々な壁画 周りの景観 まとめ ピントゥラス川のクエバ・デ・ラス・マノスとは クエバ・デ・ラス・マノスとはアルゼンチン南部、サンタ・クルス州、ピントゥラス川流域にある洞窟のことで、「手の洞窟」を意味します。   ピントゥラス川の周辺の洞窟には先史時代に描かれたとされる壁画が多く残っていますが、特に有名なのが今回紹介する「クエバ・デ・ラス・マノス」です。 壁画は約9000年ほど前に先住民族によって描かれ、約270 mの範囲に点在します。   手形以外にも動物などの様々な壁画が残っています。   基本事項 登録名：ピントゥラス川のクエバ・デ・ラス・マノス（Cueva de las Manos, Río Pinturas） 登録国：アルゼンチン共和国 登録年：1999年 登録基準：(ⅲ) 登録区分：文化遺産   洞窟内の様々な壁画 クエバ・デ・ラス・マノスの内部には写真のように無数の手形が残されています。   ほとんどの手形は左手で、壁に手をつき顔料を吹きつけて描かれた壁画が800以上も確認されています。 ここまで多くの手形があたり一面にあるとかなり不気味に感じますね。   右手の手形も残されていますが、数は少なく36ほどしかないそうです。 このことから、基本的に右利きの人が多いので、利き手ではない左手を壁につき、利き手である右手で顔料を吹き付け、1人で作業をしたのではないかと考えられます。   残されている手形は10代の手形ぐらいの大きさで現代人よりも小さめですが、彼らは現代人よりも小柄であったと仮定すれば、手形を残す行為は成人通過儀礼であったと考えられます。   手形には指の本数が5本ではなく、6本のものもあるそうです・・・ イタズラで描かれたのでしょうか・・・それとも何か意味があるのでしょう・・・   顔料は赤色または黒色が使われることが多かったみたいですね。   手形の壁画 photo by Rocio Lator     下の2枚の写真のように動物の壁画も描かれています。   動物の壁画 photo by David Wood   上の写真の動物の壁画はまだいるんだろうなって思いますが・・・   下の写真の生物はよく分からない・・・ 動物と言うより、サソリなどの昆虫系の壁画なのかな？ 足の本数や指の本数、関節がおかしなことになっている気がしますが・・・   生物の壁画 photo by Diego Tirira   周りの景観 洞窟周辺の景観は建物もなく、自然が雄大な場所です。 洞窟に向かう途中に様々な動物を見かける機会があると思います。     手形が残されている洞窟は今回紹介したクエバ・デ・ラス・マノスだけでなく、世界各地にあります。 例えば、インドネシアの「スラウェシ島の洞窟」、フランスの「ペシュメルルの洞窟」、スペインの「エルカスティーヨ洞窟」などに手形の壁画が残されています。   まとめ 「ピントゥラス川のクエバ・デ・ラス・マノス」を紹介しましたが、何千年も前の壁画なのに保存状態が良く、綺麗に残っているのは嬉しいですね。 洞窟内にあるので、雨風の影響を受けにくかったのかなと思います。   洞窟まではアルゼンチンの首都ブエノスアイレスから遠いので、しっかりと計画を立てて訪れましょう。 ここに限らず、世界各地の洞窟も訪れてみたいです。 ではでは close

【世界遺産】無数の手形が残された洞窟「ピントゥラス川のクエバ・デ・ラス・マノス」の観光の見どころ - 気ままな雑多日記