この記事ではガンビアの世界遺産「クンタ・キンテ島と関連遺跡群」の世界遺産情報と観光の見どころを紹介します。 クンタ・キンテ島 出典元：wikipedia   クンタ・キンテ島と関連遺跡群とは 基本事項 小説「ルー…… more ツ」  バレン要塞と六連砲台 サン・ドミンゴの遺跡群 まとめ   クンタ・キンテ島と関連遺跡群とは クンタ・キンテ島はガンビア西部、ガンビア川の河口にある島です。   この島に要塞が築かれて以降、イギリス、フランス、オランダが所有権を争いました。 要塞はヨーロッパ諸国の植民地戦争の影響から、所有権は各国で揺れ動き、何度も破壊と再建が繰り返されました。 そして、1779年にフランスが要塞を破壊したのを最後に再建されることなく、完全に放棄されました。   この島はセネガルの世界遺産であるゴレ島に並ぶ奴隷貿易の重要拠点となっており、奴隷の供給地となっていました。 ゴレ島に関しては以下の記事を参照ください。 study-25.hatenablog.com   この世界遺産はゴレ島と同じく奴隷貿易が行われていたので、負の世界遺産として登録されています。 奴隷貿易と言えば、ゴレ島とクンタ・キンテ島を思い出してほしいです。   登録当初は「ジェームズ島と関連遺跡群」という登録名でしたが、2011年に現在の「クンタ・キンテ島と関連遺跡群」という登録名に変更されました。  基本事項 登録名：クンタ・キンテ島と関連遺跡群（Kunta Kinteh Island and Related Sites） 登録国：ガンビア共和国 登録年：2003年 登録基準：(ⅲ)、(ⅵ) 登録区分：文化遺産   小説「ルーツ」  作家アレックス・ヘイリーは、この地で捕らえられ奴隷となった先祖クンタ・キンテを主人公に小説「ルーツ」を執筆しました。 この小説は1977年にアメリカでテレビドラマとして放送され、社会現象を引き起こしました。 その影響でガンビアで行われていた奴隷貿易の存在が多くの人々に知れ渡ることになりました。 また、新シリーズが2016年に放送されました。   この物語の主人公であるクンタ・キンテにちなみ、「ジェームズ島」から「クンタ・キンテ島」と改名されました。   ルーツ ブルーレイ・コンプリートBOX(3枚組) [Blu-ray] 発売日: 2016/08/10 メディア: Blu-ray     ブルーレイがあるので、興味のある方はぜひ視聴してみてください。 時間がある時に私も視聴したいと思います！ いつになるかは分かりませんが・・・   バレン要塞と六連砲台 六連砲台（Six-Gun Battery）はガンビアの首都バンジュール市内にあり、その対岸にバレン要塞があります。 この砲台は1821年に完成しました。 この砲台付近は立ち入りが禁止されており、許可なく近づくことができません。   バレン要塞（Fort Bullen）は六連砲台の対岸に位置し、六連砲台の欠点を補うために建設され、イギリスがこの地域での交易を握ることに貢献しましたが、1870年を最後に放棄されました。   世界遺産の暫定リストに登録された時は、「バレン要塞」で、「クンタ・キンテ島」とは別の資産として掲載されていました。   サン・ドミンゴの遺跡群 サン・ドミンゴの遺跡群（Ruins of San Domingo）は15世紀にポルトガル人が交易のために建設しました。 当時、この遺跡には住居、教会などが多くの建造物がありましたが、現在残っているのは住居跡と推測される壁と床の遺跡のみです。   この資産は、ヨーロッパ人が最初に拠点を置いて交易を始めた様子を伝えることを評価されました。     その他に、ポルトガル人の礼拝堂の遺構群、CFAOの社屋、モーレル兄弟の商館なども構成遺産のひとつなので、クンタ・キンテ島を訪れるならば、合わせて立ち寄りたいです。   まとめ ゴレ島と同じく奴隷貿易の拠点として有名な「クンタ・キンテ島の関連遺跡群」が気になった方は訪れてみてください。 人類の歴史を学ぶためには訪れたい場所ですね。 ガンビアというマイナーな国の世界遺産ですが、行く機会がある方はぜひ訪れてくださいね！   テレビドラマ「ルーツ」も合わせて、視聴してみてくださいね。 ではでは close

【世界遺産】奴隷貿易の拠点「クンタ・キンテ島と関連遺跡群」観光の見どころ - 気ままな雑多日記