今回はフランスの世界遺産「ポン・デュ・ガール」の世界遺産情報と観光の見どころを紹介します。 フランスは世界で5番目に世界遺産の登録数が多い国です。   世界遺産の登録数をまとめた記事は以下のリンクからどうぞ study-25.hatenablog.com ポンデュガール N…… more eil GibbonsによるPixabayからの画像   ポン・デュ・ガールとは 基本事項 ローマ建築 水路として役割 まとめ   ポン・デュ・ガールとは 「ポン・デュ・ガール」はフランス南部、ガール川（ガルドン川）にかかる全長275 m、高さ49 mの巨大な橋です。   ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの時代に造られたもので、古代ローマの高い技術力を表しています。 アウグストゥスの腹心である政治家アグリッパの命令で、紀元前19年ごろにアヴィニョン近郊の水源地ユゼスからネマウスス（ニーム）まで水を引くために約50 kmの水路を建設しました。   ポンデュガールはその水路の一部で、約5年ほどで完成されたそうです。 実際に、この水路は6世紀ごろまで使用されていました。 基本事項 登録名：ポン・デュ・ガール（Pont du Gard） 登録国：フランス共和国 登録年：1985年／2007年範囲変更 登録基準：(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ) 登録区分：文化遺産   次に、ポン・デュ・ガールの特徴について説明します。   ローマ建築 ポン・デュ・ガールは3層にわたるアーチ構造になっています。 上層にはアーチが35個、中層は11個、下層は6個のアーチがあり、上層にいくほどアーチは小さくなっています。 アーチ構造で建設され、安定感があるため、建設されてから約2000年経った現在でも崩壊せず、当時の姿のまま残っています。   建材には白亜紀の石灰岩が使用され、別の場所で加工したものを持ち込んで、組み立てられたと考えられています。   ローマ建築の代表作としても有名の建築物のひとつです。   ローマ建築・・・古代ローマの文化、芸術を代表する建築様式で、ギリシア建築の影響を受けつつ、発展した。高い土木技術を用い、アーチ構造やドーム天井などが特徴である。有名な建築物として、コロッセオ、パンテオンなどが挙げられます。 ポン・デュ・ガール bikkendiによるPixabayからの画像 アーチ構造で建設された建物は美しい外観ですね。 この美しい建物を機材もない時代に約5年で建設できる古代ローマ人って・・・ そして、それが今も当時の姿のまま残ってることには驚かされます。   水路として役割 この水路は約50 kmの長さとなっています。 そして、水源地から水を引くために高低差が17 mほどしかなく、1 kmあたり34 cmという勾配で水を流すように設計されました。 1日に約2万㎥もの水を供給していました。   1 kmでも設計するの大変そうなのに、それを50 kmで考えて設計するなんて恐ろしいです。 当時はコンピューターなどはもちろんありません。 そんな状況下で精密に建設しているなんて本当にすごいですね。     まとめ 50 km先の目的地に、水を引くために設計する・・・ 設計を考えるだけで頭が痛くなりますが、それを1 kmあたり34 cmという勾配で設計し、それをたった5年で造りあげたローマ人はすごいですね。 古代ローマ人の技術力が凄まじいです。 ではでは close

【世界遺産】全長50 kmの水路「ポン・デュ・ガール」観光の見どころ - 気ままな雑多日記