北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない 「脳を守るたった1つの習慣～感情・体調をコントロールする（築山節著・ＮＨＫ出版新書2018刊）」を読んだ。築山節（つきやまたかし1950生れ）氏は、日本大学大学院（医学研究科）卒で、埼玉県立小児医療センター、第3北品川病院を経て、現在は北品…… more 川クリニック所長である。脳神経外科医として働いて来たが、1992年より、脳疾患後の脳機能回復外来を開設している。----- 「脳を守るたった1つの習慣」は、築山節氏のヒット作「脳が冴える15の習慣（2006）」の中から1項目を選んで、それだけを実行遵守すれば、ボケ（認知症？）の罹患を防げると提言しているのだ。或る年齢恐らく後期高齢者（75歳以降）になると、脳トレで脳を鍛えるどころか、脳の衰えを少しでも防ぐ方が重要になって来ると、クリニックのクライアントを見ていて実感したそうである。----- 運動機能の衰えと同じで、人間の脳機能も年齢と共に劣化するのは仕方がないが、放っておくとボケてしまうので、常に1日1ページでもその日の出来事などを書いて記録する習慣を身に付けることにより、脳の機能低下を相当に遅らせることが出来るというのである。その簡単な1つの”書くという習慣”は、昔の文人なら日記であったのかも知れないが、書くのが苦手ならば1ページで構わないというのである。そうすることにより、日々の感情や体調を知り、自分で何とかコントロールする工夫を考える糸口にもなり、ゆっくりとほんの少しだけ脳を働かせることになるのだという訳である。良い見本は女流作家の方々に例を見ることになるのだが、勿論、男性作家のように身体に悪いものを摂取したり、暴飲暴食では短命となり、”脳機能の経年劣化によるボケ”になる前に他界できて正解かも知れないが。飽く迄も後期高齢者の年齢を超えての話と考えることが、この本の基本となっている。   close

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街（その９９２）