北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない 「増税亡者を名指しで糺す～消費増税は最悪の下策だ（田中秀臣著・2018刊）」を読んだ。田中秀臣（たなかひでとみ1961生れ）氏は早稲田大学大学院（経済学研究科）博士課程修了で、上武大学教授で、経済学者である。----- 「増税亡者を名指しで…… more 糺す」では、アベノミクスはリフレ経済理論として正しいのだが、消費増税をすると効果が帳消しになり、逆にアベノミクスの目指す処の達成がおぼつかなくなってしまうと、警鐘を発している。アベノミクスで経済を温めている一方で、増税するのは、水を掛けて火を消してしまうような、正反対の行為であることに何故気付かないのだろうかと、殆ど、田中秀臣氏は怒っておられるように感じた。----- 財務省は国民の困窮を知ってか知らずか自分の裁量の領域を増やすことしか考えていないとしか思えないと言う。特に、消費税は貧民に辛い税であり、ＧＤＰの冷え込みを齎すのであると言う。社会保障費の工面を貧民から踏んだくって集めようとしているのだから、許せないし、これでは日本経済の浮揚は有り得ないと。折角アベノミクスを実施しているのに、全く、消費増税はアベノミクス潰しになって仕舞っているのだと。----- 与野党議員共に財務省に洗脳されて消費増税をアップしないと増大する社会保障費が足りなくなると騙されてしまっている。残念だし、早く気付いて欲しいと言っている。アベノミクスの経済効果が前回の消費増税（5％から8％へのアップ）による冷却が無ければ、今頃は日本のＧＤＰは増大傾向に達していたと思われる。更なる消費増税（8％から10％へのアップ）を実施すれば、本当にアベノミクスは潰されてしまうのだと、怒り心頭の田中秀臣氏の筆鋒は、ＴＶに登場する有名人を本当に名指しで理由を付けた上で非難している。----- 日本は格差が進行していて既に貧乏人の比率が大変高くなっている事態を、直視せねばならないのだが、バブルの頃の総中流社会の到来と云う言葉が未だに支配層に残っていて誤解が大きいとも嘆いている。 close

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街（その９０５）