先日初めて西語・日語の通訳もどきをしました、Kです 高山病 日本に暮らしていて高山病を体験することはほとんどないと思います 我らが富士山のてっぺんでさえ3000ｍ級、ペルーのアンデスに比べると可愛いものです 体質によりけりですが、2000ｍでも感じる人は感じます 実際初めてペルー…… more へ行ったとき「カハマルカ」というアンデスの町に行きました 私はついてすぐに頭痛、吐き気、動悸の三拍子に苦しめられ顔は真っ白 一方、相方Ｍはちょっと苦しいかな程度、なんてタフな女だ 4000ｍへ行った時もあまりの苦しさに意識が飛んでしまい死ぬ思いでした 体質によって感じ方はかなり違って、運悪く私は酷い方だということです 心臓の音が頭に響いて痛いし、めまいで天井がうねっていました 息は吸ってるのか吐いてるのかわからない そんな恐ろしい病気です マチュピチュ、クスコで高山病 マチュピチュへは二回訪れましたが、不思議なことに二回とも全く違う結果に 一回目は高山病で薬やコカ漬け、二回目はへっちゃら薬飲まずにバスケだってしちゃう 一か月差で行ったので季節は特に関係なかったと思いますが恐らくこれ 「気持ちの問題が大きい」 高山病への恐怖（過去の嫌な経験など）で一回目は不安でいっぱいでした 二回目は頼れる彼氏がいたからか、旅行中5500ｍデビューもしました （もちろん泣く思いで） 私の経験上、クスコの方が寒く頭が冷えて高山病がひどかったけれど マチュピチュに着くと坂道やら階段を上らない限りは元気でした 数日経った慣れと温かいマチュピチュははるかに過ごしやすかったです （マチュピチュはクスコ圏のジャングルの方に位置しているので温かい） 高山病対策 せっかくの旅行を高山病で寝たきりになるのは本当に悔しいことです そこで私が気を付けていることをまとめてみました 余裕を持った旅程にする（慣れるため） 前日はよく寝て体調を整える、薬は前日の夜から飲み始める 出発直前はなるべく重い食べ物は控える 水、とにかく水 空港でコカの葉を噛みながら移動（気休め程度にはなる、ガムや飴でも可） 宿についてから一旦休憩、温かいお茶などを飲む 平気であればゆっくり散歩（クスコの夜は寒いのでしっかり防寒）→ここで無理して動かないことが重要、特に夜の外出は控える シャワーは寒くなる前に浴びておく、必ずドライヤーでしっかり乾かす 夜更かしせずしっかり寝る 私がここで一番伝えたいのは何より旅程に余裕を持つことです 慣れない環境でしかも高山病になったらせっかく地球の裏側まで来たのに台無し！ 高山病はしっかり休めば慣れます、クスコは大した標高ではありません 体調が悪い時に無茶をしなければいけないプランがそのあとの滞在にも響きます クスコ（飛行機最寄り）、オリャンタイタンボ（列車最寄り）、アグアスカリエンテス（マチュピチュ麓村）それぞれ良いところがありますので後々紹介していきます とにかくできるだけ余裕をもったスケジュールを立ててください  高山病の薬・調達方法 高山に行ったことがなくて不安な場合、薬は飲んでおくといいでしょう ここでは現地での薬の調達方法や薬の種類を紹介をします 調達方法 ここで重要なのがペルー到着してすぐに「薬を買わなきゃ！」って焦らないこと 空港で買うと高いです、ソローチェ1箱85ソルします 薬は薬局で買います、ペルーに薬局は腐るほどあるので探すこともないでしょう 代表的なのは黄色のＩＮＣＡＦＡＲＭＡ、オレンジのＭＩＦＡＲＭＡ 隣合わせであったり同じ薬局がいっぱいあってもどれも同じなので一つ選んで下さい 一応ＩＮＣＡＦＡＲＭＡの方が少し安かったはずです 薬局で英語を話す人はあまりいないと思いますのであらかじめ紙に書いておきましょう （翻訳機を使う場合は周りをよく見てから出すように）  Una pastilla para el mal de altura por favor　高山病の薬をください  Para (数字)personas por (数字)dias　何人分を何日分ください  Cuando debo que tomar estos pastillas?　いつ服用すればいいですか？  →Es diario　一日一錠です →Cada 12 horas　12時間おきに飲んでください →Antes de su vuelo　飛行機に乗る前に飲んでください Cuanto seria?　全部でいくらですか？  薬の種類 高山病は酸欠によって頭痛、吐き気、めまい、発熱などの症状がでます なのでただコカ茶や頭痛薬、熱さましを飲むのでは意味がないのです 根本的に酸欠を改善する薬を飲まなければよくなりません ソローチェピル：雪山のパッケージに赤白のカプセルは定番の薬 しかしこの薬、私には全く効かない。 ダイアモックス：日本の病院で処方されるお薬らしいですが、強めの薬らしく 正直そこまでいらないと思います。副作用も気になる。 グラボル：こちらは吐き気、乗り物酔い止めの薬ですが意外とこれが役に立つ。 バス移動で5000mのTICLIOという「死」の山を通るときはこれだけ飲んでます。 アスピリーナ：これは脳の血管を拡張するお薬で、初めてマチュピチュへ行ったときは これとソローチェを併用していました。 一番の薬はゆっくり休みながら徐々になれていくことです！ コカの葉っぱ、コカ茶は飲んでいいの？ クスコに来たら必ず目にし、必ず勧められる植物に少し聞き覚えがあると思います そうです。あの白い粉の原料になるコカです笑 ペルーではコカインの取引は禁止されていますが、 このコカを利用した治療ははるかインカの時代から行われている立派な治療法です そしてコカインはこの葉を何百倍にも凝縮したもので、葉っぱ数枚では到底届きません クスコに到着すると空港に「ウェルカムコカ葉っぱ」が置いてあります 皆くちゃくちゃ噛みながら荷物を拾ったりしていました 私も噛んでみましたが、味は桑の葉のような渋い感じで少しピリッとしています 最後の方では舌がしびれてきますので食べすぎに注意 私たちはこの葉っぱを消化する機能が備わっていませんので必ず吐き出してください お茶は和やかな気分になります、本当に頭痛が少し収まるんですよー トイレは近くなるのでそこだけ気を付けてください ただひとつ前の項目で書いたように、コカは高山病を直接よくするものではありません 脳が少し麻痺するので一時的な痛み止めで気を紛らわすものでしかないのです ひどい症状がある場合は適切な薬を飲みましょう   おまけ プーノにあるチチカカ湖やボリビアのウユニ塩湖に行く人も少なくないと思います この二つの地域の方がクスコより標高が高いので少し辛いかもしれません close

マチュピチュへ行く前に絶対知っておきたい＜高山病編＞ - 無職、南米ペルーへ挑む！